目次
カメラとの出会い
兵庫県淡路島生まれの濱田英明(はまだ ひであき 1977 – )は、大阪在住の写真家。元々バンド活動と仕事を両立させる生活を送り、最終的にウェブデザインの世界に足を踏み入れました。写真への興味は学生時代からあり、LOMOなどのフィルムカメラを使って趣味として撮影を行っていました。
写真家への転身
濱田は35歳でデザイナーからフリーのフォトグラファーへ転身。2012年に台湾で子どもの写真集『Haru and Mina』を出版し、注目を集めました。海外雑誌『KINFOLK』や『FRAME』にも作品が掲載され、国内外で広く活動しています。
日常を切り取る視点
濱田の写真は、日常の中のほんの一瞬を捉えることに長けています。Flickrに子どもの写真をアップすることから始まり、彼の写真は多くの人々に「自分の子ども時代を思い出させる」と評されます。中判フィルムカメラを使用し、写真を通じて人々に自身の経験を振り返らせる能力があります。
奥山由之:東京ストリートの静かな革命者
奥山由之:東京の日常を切り取る 奥山由之(おくやま よしゆき、1991-)は、日本の写真家・映像監督として知られ、彼の作品は独特な視点と表現力で多くの人々を魅了して…
おすすめの写真集
ハルとミナ
- 特徴:『ハルとミナ Haru and Mina』は、写真家濱田英明による感動的な写真集です。この作品は、濱田が自身の子どもたち、ハルとミナの成長を2009年から撮り続けたもので、彼らの日常生活の瞬間を捉えています。写真集には、彼らの遊び、笑顔、日常の小さな冒険がリアルに描かれ、親しみやすい家族の日常が美しく表現されています。濱田の写真は、子どもたちの自然な姿を切り取ることによって、見る人に幼少期の記憶や経験を思い出させる力があります。
- 見どころ:この写真集の最大の魅力は、子どもたちの素朴な日常が持つ純粋さと美しさを捉えた写真にあります。濱田自身が「ふたたび人生を生き直しているさまを間近で眺めているような不思議な感覚」と表現するように、写真を通じて自身の子ども時代を思い出すことができるでしょう。兄弟の愛らしい姿は、見る人それぞれの「あなた」にとっての特別な意味を持つ「記憶の記録」となっています。また、濱田が「写真は未来への贈り物」と語るように、この写真集は時を超えて価値を持つ作品として注目されています。
ひろがるうみ 海遊館のほん
- 特徴:『ひろがるうみ 海遊館のほん』は、世界最大級の水族館をテーマにした魅力的な写真集です。著者である濱田英明は、自然な美しさを捉える独特のセンスを持つ写真家で、この作品では海遊館の壮大な景色と海洋生物の息吹を美しく描き出しています。ジンベエザメ、ペンギン、イトマキエイなど、多様な海の生き物たちが、彼らの自然な環境で生き生きと表現されています。この写真集は、海の神秘と環太平洋火山帯の海の独特な雰囲気を体験させてくれる作品です。
- 見どころ:海遊館の迫力ある景観と海洋生物の魅力を捉えた写真が満載です。ジンベエザメの優雅な泳ぎや、空を舞うペンギンの姿、イトマキエイの美しい羽ばたきなど、普段は見ることができない瞬間が数多く収められています。海遊館の壮大な展示を通じて、訪れることができない人も海の魔法に触れることができます。濱田英明の繊細な写真技術が生み出す圧巻のビジュアルは、海洋生物の神秘と美しさを余すことなく伝えてくれるでしょう。海の生物たちの多様性と美しさを感じることができる、素晴らしい写真集です。
写真界への新たな波
濱田の写真家としての道は、ウェブデザインの仕事がしんどくなってきた時に本格化しました。彼の写真は海外での個展を経て日本でも認知され、特に子育てをテーマにした写真集は多くの親たちから共感を得ています。Instagramでの活動も積極的に行い、新しい写真の見せ方を提案しています。