ナオミ・ローゼンブラム：写真史を紐解く

2023年11月24日2024年3月20日

写真史の権威

ナオミ・ローゼンブラム（Naomi Rosenblum、1925年 – 2021年））は、写真史の研究で知られる著名な歴史家です。彼女の活動時代には、アンセル・アダムスやダイアン・アーバスなどの写真家が活躍し、写真の芸術的・文化的価値が高まっていました。

あわせて読みたい

アンセル・アダムス – 自然の詩人光と影のアーティストアンセル・アダムス（Ansel Easton Adams, 1902-1984）は、アメリカの風景写真家として最も知られています。彼の写真は、自然の荘厳さと細部の美…

あわせて読みたい

異端の目：ダイアン・アーバスの写真世界社会の片隅を映すダイアン・アーバス（Diane Arbus、1923年 – 1971年）は、社会の縁に生きる人々を主題にしたアメリカの写真家です。彼女の活動時代は、リチャード・ア…

ローゼンブラムは、写真の発展とその社会的・歴史的背景を深く掘り下げました。彼女の同時代には、モアマ・ガラリーなどの出版社やギャラリストが写真芸術の普及に貢献していました。

彼女の著書は、写真の歴史における重要な出来事や運動、そして写真家たちの影響を詳細に解説しています。これらの作品は、写真愛好家や学生にとって貴重な情報源となっています。

特徴:ナオミ・ローゼンブラムの「A World History of Photography: 5th Edition」は、写真の進化を時系列とテーマ別に追跡する、写真史の権威ある書籍です。ポートレート、ドキュメンテーション、広告、フォトジャーナリズムなどのトピックに特別な注意を払い、カメラを個人的な芸術表現の手段として探求しています。約900枚の写真が掲載されており、著名な写真家だけでなく、あまり知られていない写真家の作品も含まれています。
見どころ: 第5版では、近代から現代の写真までの流れを現代的な視点で捉え直しています。特にデジタル時代の写真技術や表現の進化が詳細に語られ、現代の写真家たちの作品とキャリアも深く掘り下げられています。歴史的な背景と現代の動向が巧みに織り交ぜられている点が特筆すべきです。
おすすめ:「A World History of Photography: 5th Edition」は、写真の豊かな歴史とその進化を理解するための不可欠な作品です。写真愛好家だけでなく、学生や一般読者にも広く支持されているこの書籍は、写真史に関する基本的なリソースとして活用できます。

特徴:「A History of Women Photographers」は、写真における女性の役割を探る決定版のテキストです。19世紀半ばの写真技術の登場以来、女性は写真家として、また被写体として特別な関係を築いてきました。この本では、家族のポートレート、ファッション、芸術写真、ヌードスタディなど、女性写真家たちの歴史と彼女たちの貴重な貢献を紹介しています。300以上のイラストレーションが含まれており、ダゲレオタイプの時代から現代に至る女性写真家の唯一の包括的な調査です。
見どころ: ローゼンブラムは、この版で追加の写真家と14枚の新しい画像を取り入れ、範囲を拡大しています。テキストと写真家の伝記の付録は全面的に改訂され、新たな後書きでは、急速に変化するデジタル技術が写真分野および21世紀の女性写真家の地位に与える影響について評価しています。
おすすめ:「A History of Women Photographers」は、写真と女性の関わりを深く掘り下げ、女性写真家たちの歴史と貢献を明らかにする重要な文献です。写真史における女性の役割と成果に光を当てたこの書籍は、写真愛好家や歴史学者にとって貴重な資源となります。

あわせて読みたい