写真の世界で新たな表現者を見出し、その成長をサポートするための「夜明け前」写真新人賞が、2024年から新たに始まります。この賞の根本には、「写真の分野で時代を切り拓く表現者を見出し、伴走したい!」という強い思いが込められています。
写真を通して圧倒的な未来を創りたい
「夜明け前|New Photography Award」は、ANRI株式会社が主催する新しい写真賞です。ANRIは、「未来を創ろう、圧倒的な未来を」というビジョンを掲げ、未来を創造するために必要な「想像力」と「創造力」を重視しています。この賞は、時代を切り拓く写真表現を支援するために設立されました。
賞の概要と応募スケジュール
作品募集期間は2024年8月30日から9月30日まで。応募はオンラインで行われ、一次審査は11月中に行われます。一次審査を通過した応募者には追加の質問や面談の可能性があります。二次審査は12月21日に行われ、候補者による公開プレゼンテーションと質疑応答が行われた後、同日中にグランプリが発表されます。受賞者の個展開催と写真集刊行は2025年12月を予定しています。
受賞者へのサポート
グランプリ受賞者には以下の特典が授与されます:
- 創作活動支援金300万円
- 個展開催の権利とフォローアップ
- 写真集制作の権利とフォローアップ
- 審査員からの定期的なアドバイス
この賞を通じて、受賞者は自身の創作活動を大きく飛躍させる機会を得ることができます。
審査員
審査員は以下の3名です:
- 鈴木理策(写真家)
- 姫野希美(出版社 赤々舎代表)
- 佐俣アンリ(ANRI代表)
彼らの豊富な経験と知識を活かし、応募者の中から次代を担う写真家を選出します。
類似の写真賞と差別化
「夜明け前」写真新人賞に似た賞として、「ふげん社賞」があります。これらの賞はいずれも写真集の出版権利と写真展の権利を提供し、同様のターゲット層を狙っています。応募時期の違いを除けば、内容は非常に似ています。
それぞれの賞が差別化を図り、日本の写真界を盛り上げていくためには、応募者の質を上げるための作家への気付きやインスピレーションを与えることが重要です。これらの賞が共に成長し、日本の写真界全体を活性化することが期待されます。
また、現在でも新人賞は複数存在しており、新たな才能を発掘するための多様な機会が提供されています。例えば、キヤノンでは写真・映像作家発掘オーディション「GRAPHGATE」も実施されています。このように、表現する側がどの賞にどのような理由で応募するかを考え、自分がどうなりたいかを見据えて申し込むことが重要です。闇雲に申し込むことが必ずしも良いとは限りません。
結論
様々な新人賞が存在することで、写真家は自分の表現を磨き、広げる機会を得ることができます。読者の皆さんも、自分に合った賞を見つけて、ぜひ挑戦してみてください。写真界の未来を一緒に切り拓いていきましょう。