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ブルーノ・バルベイ:写真が語る時代の証言

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モロッコ生まれの世界的写真家:ブルーノ・バルベイの生涯

ブルーノ・バルベイ(Bruno Barbey, 1941年2月13日 – 2020年11月9日)は、モロッコ生まれのフランス人写真家です。彼はスイスのヴェヴェイにあるエコール・デ・アーツ・エ・メティエ(Ecole des Arts et Métiers)で写真とグラフィックアートを学びました。1960年代初頭には、エディション・ロンコンタール(Editions Rencontre)からヨーロッパとアフリカの国々の撮影を依頼されました。1964年からはマグナム・フォト(Magnum Photos)と関係を持ち、1966年に準会員、1968年に正会員となりました。彼の作品は、紛争地から日常の美しい瞬間まで幅広く、特に1968年のパリの学生暴動を撮影したことで知られています。

戦争から日常まで:ブルーノ・バルベイの多彩な作品

バルベイは、彼のキャリアを通じて、5つの大陸を巡り、さまざまな戦争や紛争を撮影しました。彼は「戦争写真家」というラベルを拒否しましたが、ナイジェリア、ベトナム、中東、カンボジア、北アイルランド、イラク、クウェート、バングラデシュなどの内戦や解放戦争をカバーしました。また、1979年から1981年にかけてポーランドを撮影し、その成果を『Poland』として発表しました。彼はマグナムのヨーロッパ副会長(1978-1979)、および国際会長(1992-1995)を務め、その後も多くの出版物や展覧会を通じて世界中で高い評価を受けました。

物語る写真術:ブルーノ・バルベイの技術と美学

バルベイの写真は、単なる記録ではなく、物語性と美的感覚に溢れています。彼の作品には、パゾリーニ、ヴィスコンティ、フェリーニといった映画監督たちが描いたような、乞食や司祭、修道女、カラビニエリ、娼婦、マフィアなどの典型的なイタリアの人物像が数多く登場します。これらの写真は、1960年代のイタリアを生き生きと捉え、観る者にその時代の雰囲気を伝えます。また、彼の作品は常に人間の感情や社会の変化に焦点を当てており、その技術と芸術性は高く評価されています。

おすすめの写真集

China: From Mao to Modernity

  • 特徴:
    Magnumフォトグラファーのブルーノ・バルベイ(Bruno Barbey)は、1973年にフランスのポンピドゥー大統領の公式訪問に同行した際に初めて中国を訪れました。当時、中国は文化大革命の影響下にあり、多くの人々が毛沢東服を着て、壁にはカラフルなスローガンが掲げられていました。その後、バルベイは何度も中国を訪れ、鄧小平の「豊かになれ」という招待の効果を写真に収めました。南京、蘇州、マカオ、香港、北京、上海など、訪れる度に中国の深い変化を記録しています。この本は、過去40年間にわたるバルベイの写真を選び抜いたもので、革命後の国家から世界経済の超大国へと変貌する中国の姿を描いています。
  • 見どころ:
    「中国:毛沢東から現代へ」では、文化大革命から経済改革までの激動の時代をブルーノ・バルベイの視点から鮮やかに描写しています。バルベイの写真は、毛沢東時代の象徴的な光景から、鄧小平の改革開放政策による都市の急速な発展まで、中国の劇的な変遷をリアルに伝えます。例えば、毛沢東服を着た人々や壁のスローガンは、当時の社会状況を物語る一方、都市部の近代化と経済成長を捉えた写真は、変化の速さとその影響力を強調します。バルベイの作品は、歴史と現代が交錯する中国の独特の魅力を読者に提供します。

The Italians

  • 特徴:
    国際的に著名なフォトグラファー、ブルーノ・バルベイ(Bruno Barbey)は、1960年代初頭にイタリア全土を縦断し、国の精神を捉えようとしました。これまで未公開だったこれらの写真は、まるで長い眠りから目覚めたかのように、この本で初めて公開されました。『イタリア人』は、乞食、司祭、修道女、カラビニエリ、娼婦、マフィアなどの典型的な人物を描いた、バルベイの現代版コメディア・デラルテのコレクションです。これらの人物は、パゾリーニ、ヴィスコンティ、フェリーニの映画を魅力的にした異国情緒を持っています。写真には、小説家でエッセイストのタハール・ベン・ジェルーンの繊細な筆致が加わり、イタリアの本質が浮かび上がります。
  • 見どころ:
    『イタリア人』では、ブルーノ・バルベイが撮影した1960年代初頭のイタリアの生活と風景を堪能できます。バルベイの写真は、パゾリーニやフェリーニの映画に登場するような、乞食や娼婦、修道女といったアーキタイプが活き活きと描かれています。これらの写真は、イタリアの文化的な豊かさと多様性を映し出し、読者にその時代の雰囲気を感じさせます。また、小説家タハール・ベン・ジェルーンのテキストが写真とともに掲載されており、イタリアの神秘的な魅力をさらに深めます。バルベイの作品は、イタリアの奇跡を信じる心を呼び覚ます一冊です。

影響力の遺産:ブルーノ・バルベイが残したもの

ブルーノ・バルベイは、写真家としての才能だけでなく、その影響力でも知られています。彼は、同時代の多くの写真家やアーティストに影響を与え、彼の作品は多くの展覧会や書籍で紹介されています。また、彼の写真は、マグナム・フォトの写真コレクションとしてテキサス大学オースティン校のハリー・ランサム・センターに収蔵されており、後世の写真家たちにも多大な影響を与えています。彼の作品は、歴史的な瞬間を捉えたものから日常の美しさを描いたものまで、多岐にわたり、そのすべてが写真の力を証明しています。

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この記事を書いた人

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