写真の力で世界を変える、そんな魔法のような体験を

写真年表

写真の歴史は、技術の革新、芸術の進化、そして文化への深い影響を織り交ぜた、魅力的な物語を紡ぎます。私たちの日常生活に深く根ざし、私たちの世界を記録し、表現する手段として、写真は多大な役割を果たしてきました。このページでは、その豊かな歴史を四つの大きな時代に分類し、それぞれの時代を象徴するサブタイトルを用いて紹介します。この区分けにより、写真技術の発展、芸術的表現の変遷、そして社会や文化への影響の各段階を、より明確に、そして理解しやすく伝えることを目指しています。各時代の重要な進歩を強調することで、読者の皆様が写真というメディアの奥深さと、その歴史的重要性を深く理解する手助けとなることを願っています。

〜1900年 光と影の誕生:写真術の黎明期

この時代は、写真技術の発明と初期の実験が行われた時期です。ニエプス、ダゲール、タルボットといった初期の写真家たちが、写真を記録する新しい方法を開発しました。この時代の写真は、技術的な発展だけでなく、新たな表現手段としての可能性も探求され始めました。

世界で初めてカメラ・オブスキュラ作りの実験

アラビアの博物学者 アルハゼンがピンホール現象について解析し、世界で初めてカメラ・オブスキュラを作り、実験

カメラ・オブスキュラと遠近法

レオナルド・ダ・ヴィンチがカメラ・オブスキュラと遠近法について記述

世界最古の写真

ニエプスがヘリオグラフィで現存する世界最古の実景写真を撮影

単塩紙の誕生

タルボットが塩化銀の定着に成功

ダゲレオタイプの誕生

1839年にはパリのフランス学士館で「ダゲレオタイプ」が公表される

カロタイプの誕生

タルボットが紙ネガによる現像法を生み出し、「カロタイプ」と命名

サイアノタイプの誕生

ジョン・ハーシェルがサイアノタイプ(青写真)プロセスを発明

世界初の写真集の出版

タルボットが世界初の写真集「自然の鉛筆」を出版

鶏卵紙の誕生

ルイ・デジレがアルビュメン・プリント(鶏卵紙)を発明

湿式コロジオン法の誕生

フレデリック・スコット・アーチャーが1851年に発明した湿式コロジオン法で、写真技術は大きく前進

アンブロタイプの誕生

アンブロタイプは、湿式コロジオン法により感光させた磨き上げられたガラス板に、カメラを使用してネガティブ画像を生成する方法。カッティングは1854年にこのプロセスに関する3つの特許を取得。

ゴム印画の誕生
カーボン印画の誕生
プラチナプリントの誕生
ゼラチン・シルバー・プリントの誕生
ゼラチン塩化銀の誕生
連続写真の上映

エドワード・マイブリッジが連続写真を「ゾープラクシスコープ」と呼ばれる動画投影装置を使って映画のように上映

コダック社の発明

イーストマン・コダック社がセルロイド製写真フィルムを発明

1901年〜1950年 変革の風:世界を映す鏡

第二次世界大戦までの半世紀は、写真技術の大きな進化とともに、写真がジャーナリズム、芸術、そして社会的な文脈で重要な役割を果たし始めた時期です。ロールフィルムやカラー写真の登場は、写真をより身近なものにしました。また、この時期には多くの写真家がその名を馳せ、写真を通じて時代の証言者となりました。

フォト・セセッションの結成

アルフレッド・スティーグリッツ、前衛写真家集団「フォト・セセッション」を結成

35mmサイズが国際規格として認定
ブロムオイル印画の誕生
ダダイズムの隆盛
フォトモンタージュを政治的表現の手段として活用
ニコンの前身である「日本光学株式会社」が設立
芸術学校バウハウスがドイツに設立
ライカより市販一号機ライカ I が発売
アサヒカメラ創刊
新興写真運動(ノイエ・フォト)の集大成とも言える「Film und Foto」展開催
グループf/64結成
パトローネ入り35mmフィルムを使用するカメラ、コダックレチナの発売
大日本セルロイド(現在:ダイセル)の写真事業を分社し、富士フイルム株式会社が設立
FSAプロジェクト
写真を中心とした雑誌「LIFE」創刊
モホリ=ナジ、シカゴにニューバウハウスを設立
キヤノンの前身である「精機光学工業株式会社」が設立
富士フイルムが一般用35mm判フィルム「富士35mmフィルムSP」を発売
ニューヨーク近代美術館で写真部門が設立
発色現像方式印画の誕生
写真家独立集団「マグナム」結成
ポラロイド発売
1950年
日本写真家協会(JPS)設立
1951年〜2000年 表現の多様化:現代写真の台頭

冷戦の時代からミレニアムの変わり目にかけて、写真はさらに多様化し、深化しました。この期間には、写真は文化や社会に対する鋭いコメントを投げかける手段としても用いられるようになり、写真家たちはより自由な表現を追求しました。ポップアートやコンセプチュアルアートなどの運動が写真を通じて展開され、写真技術もデジタルの革命が始まる段階に入りました。

ダイトランスファープリントの誕生
拡散転写方式印画の誕生
オットー・シュタイナートが「主観的写真」を提唱
1958年
日本広告写真家協会(APA)設立
写真家集団「VIVO」結成
銀色素漂白方式印画の誕生
APAアワード創設
ニュードキュメンツ展
PROVOKE(プロヴォーク)の出版
コンポラ写真
ニューカラー
コダックが世界初のデジタルカメラを発明
ニュートポグラフィックス展
木村伊兵衛写真賞創設
ベッヒャー・シューレ、デュッセルドルフ美術アカデミーに設立
パリ、ポンピドゥー・センターに写真部門が設立
スーザン・ソンタグ「写真論」
ハッセルブラッド国際写真賞設立
土門拳賞
林忠彦賞
キヤノン写真新世紀
ひとつぼ展(1_WALL)
main(マン)の出版
2001年〜 デジタル時代の進化:写真の新たな地平

21世紀に入ると、デジタル技術が写真の本質を根底から変えました。スマートフォンの普及により、写真撮影は前代未聞の普及を見せ、SNSの台頭は写真の共有方法を一変させました。また、デジタル編集技術の進化は、写真家に無限の創造的可能性を提供しています。この時代は、写真が人々の日常生活に深く根ざすと同時に、芸術としての写真も新たな展開を見せています。

インクジェットプリントの誕生
InstagramがApp Storeに登場(2010年10月6日)
Facebookページ「東京カメラ部」オープン
「日経ナショナル・ジオグラフィック写真賞」スタート
写真家オーディション 「キヤノンSHINES」スタート
アサヒカメラ廃刊
写真新人賞「ふげん社賞」スタート
「キヤノン写真新世紀」終了
「1_Wall」終了
「写真。」出版
写真・映像作家オーディション 「キヤノンGRAPHGATE」スタート
写真新人賞「夜明け前」スタート

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この記事を書いた人

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